ピピがフルーツ島を探険して発見したものを紹介しているのだ。
やねうらべやのおにんぎょうさん
やねうらべやのおにんぎょうさん
柳生まち子
あるうちに ちいさな やねうらべやが ありました。
そのへやは、むかし つかっていたものや どうしても
すてることが できないものを なんでも おいておく
へやでした。そんな へやですから、めったに ひとも
あがってきません。おそうじもしないので へやじゅうに
うっすら ほこりが つもっています。そのへやに
おなんぎょうさんが ひとり いました。おにんぎょうさんは
ずいぶん むかしから ここに いました・・・
この絵本は、屋根裏部屋に置かれたお人形さんの物語だ。
お人形さんは、ずいぶんと長いこと屋根裏部屋に
居たので自分の名前やどうしてそこにいるのか
ということもすっかり忘れていた。しかし、そんなある日の事、
何処からか野ネズミのぼうやが現れて一人ぼっちだったお人形
さんと友達になる。それから何日かたった日のことだ、野ネズミ
の助けを求める声が聞こえた・・・。
忘れるということ。人間には記憶という機能の他に、忘れるという
便利な機能も備わっている。そういう意味では、この絵本の屋根裏
部屋のお人形さんも人間なのだと僕は思う。このお人形さんは、
屋根裏部屋に置かれる前には、人間の子供の友達がいたのだ。
その友達との暮らしは、お人形さんにとって幸せで楽しいものだった。
だが、やがて人間の子供は成長し、いつしかお人形さんは
子供にとって必要の無いものになってしまったのだ。
しかし、お人形さんには、なぜ自分が屋根裏部屋にしまわれたのか
が分からない。
暗く寂しい屋根裏部屋で、お人形さんが思い出すのは人間の子供との
楽しい暮らしのことばかり。しかし、屋根裏部屋に一人ぼっちで
置かれたお人形さんにとって、いつしか人間の子供との暮らしを思い
出すことは辛く寂しいことになっていった。お人形さんは、人間の子供の
ことを忘れることにした。ところが、ある日お人形さんは窓の下から
聞こえてくる子供の声に遠い昔の事を思い出すのだ。その夜、お人形
さんは、遥か昔に忘れてしまったはずだった人間の子供のことを思い出
して涙をぽろぽろとこぼすのだ・・・。この絵本は、お人形さんが主人公と
して描かれてはいるが、まさに人間の物語りなのであると僕は思ったのだ。
絵本ブログランキングです。今日は何位?
人気blogランキング
FC2 ブログ ランキング
0574 Web Site Ranking