ピピがフルーツ島を探険して発見したものを紹介しているのだ。
アンジュール ある犬の物語
アンジュール ある犬の物語
ガブリエル・バンサン
ガブリエル・バンサンは、弱者へ対してのあたたかな
眼差しを常に持ち続けた作家であったと思う。
バンサンの代表作であるアンジュールは疾走する車の
窓から投げ捨てられた犬の物語である。
飼い主に捨てられた犬は、最初、車を必死になって追い
かけるが、やがてあきらめて絶望のふちに沈む。アンジュール
の中の18、19ページの描写等はまるで野良犬と成った犬が自殺
をくわだてている様にさえ見える。しかし、やがて一人の少年
との出会いがあり希望への予感を残しながら物語は終わる。
バンサンの絵本はつねに僕たちに何かを問いかけている
かのように思える。たとえばアンジュールの犬の物語も
よく見ると実は僕たちの日常のごくありふれた光景なのである。
しかし、バンサンの卓越したデッサン力が飛びぬけた表現力と
成り日常の中のひとコマを特別な物語へと昇華しているのだ。
ぼくは思う。バンサンの絵本が僕たちに何を問いかけているのか
といえば。「あなたは、飼い主に捨てられた可哀そうな犬に
どのような眼差しを向けるのですか。」と「あなたは、ひとりも
のの貧乏なクマのアーネストと捨て子のねずみのセレスティーヌに
どのような眼差しを向けるのですか。」と、問いかけられている
ように僕には思えるのだ・・・。
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