ピピがフルーツ島を探険して発見したものを紹介しているのだ。
キミちゃんとかっぱのはなし
キミちゃんとかっぱのはなし
作・神沢利子 絵・田畑精一
ヨコハマの みなとに はいる 船の にもつを あげおろしして、
しごとの すんだ ハシケは、夕ぐれ、運河に つながれます。
とうちゃんは、どうの間(ハシケの 人が ねおきする へや)で、
ごろりと よこに なり、かあちゃんは、水を くみに でかけ、
キミちゃんだけが、おもちゃの 子イヌの ムクを だいて
あそんでいました・・・
キミちゃんが、ぬいぐるみの子犬のムクと遊んでいると水のあぶくが
たって、運河からかっぱが現われました。かっぱはキミちゃんに水の中の
暮らしやハシケから落ちたコーヒーをたくさん拾ったのでコーヒー屋
でもやろうかなと話しかけます。すると、キミちゃんはエスカレーターのある
コーヒー屋なら行ってもいいかな。というのです・・・
夕暮れの運河で、キミちゃんとかっぱが出会うシーンが僕は好きですね。
作品全体に何とはなしに漂う郷愁感。物語りも絵も素敵な傑作絵本です。
良い絵本は何度も読み返してみたくなります。(実際、何度も読んでいる)
この絵本はそんな一冊です。
水たまりおじさん
水たまりおじさん
作 レイモンド・ブリックス 訳 青山南
しずかな おばあちゃんのうちでしたが・・・ やれやれ!
これでだいじょうぶだ。しばらくはトラックと電車であそんでるだろう。
あーあ、ほんとに かわいい子だ。うーむ、ほんとうに。やっと一息つけた。
おいで、カラー!おさんぽにつれてってあげる。気をつけてッ!
お茶がこぼれるだろ!あッ!・・・
おばあちゃんの家に遊びに来ているトムは、水たまりで遊ぶために
おじいちゃんをつれて散歩に出かけた。しかし、水たまりは蒸発していて
水たまりのあとだけが残っていた。トムは、水たまりに名前をつけていた。
パパの水たまりにママの水たまり。そしてコニーのにティリーの水たまり。
おじいちゃん以外の家族の名前が水たまりにはつけてあったのだ。おじいちゃん
と散歩仲間のシロボウシさんがお話ししている間にトムは一人で先へと歩いて
いった。するとそこで、トムは水たまりおじさんと出あったのだ・・・
トムだけにしか見えない水たまりおじさん。おじいちゃんにもシロボウ
シさんにも水たまりおじさんは見えないのだ。なぜって?それは、
おじいちゃんもシロボウシさんも水たまりは水分が蒸発して雲になり
雨になり、そして水たまりが出来るって考えていて、けっして違う方法
ではありえない。と考えているからじゃないかな。じゃあ、トムは違うの?
そう、トムは違うんですね。トムは水たまりが出来る事を「夢」とか「希望」
とかでとらえているんじゃないかな。だからきっと、トムは水たまりで遊び
たかったのになと考えながら歩いていた。トムは、雨がほしいんじゃなく
て水たまりがほしかった。だったら水たまりだけを置いていくおじさんがい
たっていいんじゃないかと考えた。すると、おじいちゃんにもシロボウシ
さんにも、けっして見ることの出来ない水たまりおじさんが
トムには見えたんですね。
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